4回独重奏演奏会

平成11926日(日)

クレオ大阪東

 

1

 

 

 

@

パルティータ イ短調

A.ロジー

遠藤 厚(16期)

 

A

告白のロマンサ

A.バリオス

西尾保弘(6期)

 

B

前奏曲第5

H.ヴィラ=ロボス

高本健児(9期)

 

C

コユンババ

C.ドメニコーニ

妹尾嵩弘(38期)

 

 

 

 

 

2

 

 

 

D

ファンダンゴス

土橋幸男:編

矢野吉章(36期)

 

E

金髪のジェニー

上を向いて歩こう

C.フォスター

中村八大

林 信之(22期)

 

F

タンゴ・アン・スカイ

R.ディアンス

進藤悠生(39期)

 

G

カヴァティーナ

S.マイヤース

塚田泰久(35期)

 

H

失われた恋

ジョゼフ・コスマ

安田貞之(19期)

 

I

シークレット・ラブ

ラスト・ワルツ

サミー・フェイン

R.リード&B.メイソン

浅野一則(10期)

 

 

 

 

 

3部

 

 

 

J

マジョルカ

I.アルベニス

木村浩三(19期)

 

K

シャコンヌ

J.S.バッハ

村北昌嗣(37期)

 

L

二つのギターのための組曲

セレナードop.96-1

W.ローズ

F.カルリ

坂田年正(16期)

上月孝一(18期)

37期は現役四回生、38期は現役三回生、39期は現役二回生です。

 

 

 

第1回

第2回

第3回

第5回

 

 

 

第6回

第7回

第8回

 

 

 

 

機関紙「あるぺじお」から

 今回は大阪市の施設・クレオ大阪東にて行なわれた。会場は京橋駅を南へ300メートルほどのJR大阪環状線の東寄りで、OBPの高層ビル群を仰ぐ都会のど真ん中だが少々わかりにくいところに立地している。そのためかなりの人が迷って来場したそうだ。ホールは378席ということだが、全体に勾配が強く、各椅子の横巾がゆったりと広いのでホール内は奥行き・巾・高さ共に座席数よりは広く感じられた。

 さて肝心の内容の方だがステージ数は13で昨年(同18)と比較してかなり少ないが、単純にソロ&デュオの演奏会として考えてもやや貧弱といった感がある。もっともシャコンヌやコユンババのような大曲もあったので時間的には充分だったのかもしれないが…。出演者も19期の安田さんが過去に二重奏での出演はあったがソロでの出演は今回が初めてで、全くの初出演者は18期の上月さんのみ。これまでは毎回23人の初出演者が参加してきたのだが今回で少し足踏み状態となった。

 演奏曲目は近年の傾向だが現代曲が主流になってきている。古典としてバッハが健在、それ以外ではコスト、アグアド、メルツ、ジュリアーニ等が各々12曲だけマニアックに取り上げられている程度で、往年のクラシックギター愛好家にとって当たり前の「ソル」「タレガ」が演奏される事は少なくなった。

 OB演奏会に於いても同傾向で現代曲中心のレパートリーになっているが今回はポピュラー曲が多数取り上げられ、やや「柔らかムード」を造ることができたかな、といったところ。

 演奏上ではセミプロ、コンクール荒らし等々場数を踏んだつわもの揃いで全く危なげなく、素人集団とは思えないほど高レベルだった。本来なら当然讃えられるべきところだが、OB会ならいまひとつ聴衆を「ホッ」とさせる空間やある程度の「ズッコケ」ムードがあって良かったのでは、と思えるほど真面目で緊張感溢れる演奏会だった。